『いびつ』を毎日のように、というか、毎日繰り返して読んでいると、

今までマンガの何を読んでいたのだろうかなぁ?と不思議に思えてくる。

 

まあ、少女漫画ほとんど読んでこなかったからなんだろうけれども、

岡田和人で使われるスクリーントーン、過剰な柄を使って登場人物の心情を表現してしまおうというやり方、少女漫画によくある手法だったりする。一方、男向けのマンガではそれよりも奥行きの深い書き込みが好まれるのが普通。

3D彼女(1) (デザートコミックス)
 

 

 男と女では右脳と左脳の機能分化に差異があるらしくて、細部の描きこみにこだわる女性はほとんどなし。でも、コンピュータに取り込んだデータを使いまわす技術の普及により、少女漫画でもなんでも細部がきちんと表現されているものが増えたっぽい。

 

んで、この

 

 『3D彼女』は『すんドめ』とやたらと話が似てる。

もしかしたら意識してるのかもしれないけど、もしかすると岡田和人の一連のマンガって少女漫画の在り方の流用に過ぎないのかもしれんと思った。

また、スクリーントーンの手法も大体同じ発想、

だけれど、もちろん当然のごとく岡田和人の方が面白い。

 

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この手のゆるキャラ化って、そういえば少女漫画によくある手法だったよなあと気付いた。

そうそう、たいていの女ってどれだけ外見気取ってみても内面にはおばちゃん的なものを幼いころから図々しく宿してるわけで、それが何かのきっかけで表に出るってことの比喩みたいなものなのだろうけど、

この、柿口さんのゆるさかげんってそういう図々しさとはちょっと違って、もうちょっとピュアにかわいらしい。

 

『3D彼女』12巻一気読みした。台詞の全てを読んだわけでもなく、自分の注意と興味、集中力に従い好き勝手に読み飛ばしながらの完読だったのだけれど、

そういういい加減な読み方にはいい加減な読み方なりの自由な楽しさがあって、久しぶりにそんな無責任な読み方をしてみました。